42. 付録 B: 用語集

CRS

"coordinate reference system" の略で、日本語では「空間参照系」です。地理座標系と投影座標系からなります。

GDAL

Geospatial Data Abstraction Library, で "GOO-duhl" と発音します。非常に多数のフォーマットに対応したオープンソースのラスタアクセスライブラリで、オープンソースソフトウェアでもプロプライエタリソフトウェアでも幅広く使われています。

GeoJSON

JSONは "Javascript Object Notation"、すなわちJavaScript処理系が非常に高速に読み取れるテキストフォーマットです。空間データでは拡張仕様である GeoJSON が一般的に使われています。

GIS

Geographic information system の略で、日本語では「地理情報システム」 <https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E7%90%86%E6%83%85%E5%A0%B1%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0>`_ と言われます。位置と連携するデータを取得し、格納し、解析し、管理し、表示するシステムです。

GML

Geography Markup Language. の略です。GMLは、空間地物情報を表現するための OGC 標準のXMLフォーマットです。

JSON

"Javascript Object Notation" の略で、JavaScript処理系が非常に高速に読み取れるテキストフォーマットです。空間データでは拡張仕様である GeoJSON が一般的に使われています。

JSTL

"JavaServer Page Template Library" の略で、JSP のタグライブラリで、JSPで処理される多数の標準関数 (データベースクエリ、反復、条件) を簡単な構文にカプセル化します。

JSP

"JavaServer Pages" の略で、マークアップとJava手続きコードの混ぜ込みを可能にするJavaサーバアプリケーション用スクリプトシステムです。

KML

"Keyhole Markup Language" の略で、Google Earth で使われる空間データの XML フォーマットです。Google Earth はもともとは "Keyhole" という名前の会社が開発していたので、名前に (今となっては知られていない) 参照があります。

OGC

Open Geospatial Consortium の略で、地理サービスの仕様を開発する標準団体です。

OSGeo

Open Source Geospatial Foundation の略で、専らオープンソース地理空間ソフトウェアの促進とサポートを行う非営利財団です。

SFSQL

Simple Features for SQL の略で、OGC が標準の空間データベースを構成する型や関数を定義して得られた仕様です。

SLD

Styled Layer Descriptor の略で、OGC がベクタの地物の地図レンダリングを記述するためのフォーマットを定義することで得られた仕様です。

SRID

"Spatial reference ID" (空間参照識別子) の略で、特定の「座標参照系」に割り当てられた一意の番号です。PostGIS の spatial_ref_sys テーブルには Well-Known の SRID 値と座標参照系のテキスト表現の巨大なコレクションがあります。

SQL

"Structured query language" の略で、リレーショナルデータベースの問い合わせに使われる標準の手段です。

SQL/MM

SQL Multimedia の意味です。拡張タイプに関する節が複数に分かれていて、空間タイプの充実した節があります。

SVG

"Scalable vector graphics" の略で、2次元ベクタグラフィックを記述するXMLベースのファイルフォーマットの仕様のファミリです。静的と動的 (インタラクティブやアニメーションなど) の両方に対応します。

WFS

Web Feature Service の略で、OGC が、ウェブ横断的に地理的地物の読み書きを行うインタフェースを定義することで得られた仕様です。

WMS

Web Map Service の略で、OGC がウェブ横断的に地図画像描画の要求のためのインタフェースを定義することで得られた仕様です。

WKB

"Well-known binary" の略です。Simple Features for SQL 仕様 (SFSQL) で記述されている、ジオメトリのバイナリ表現を参照します。

WKT

"Well-known text" の略です。"POINT", "LINESTRING", "POLYGON" 等で始まるジオメトリのテキスト表現のいずれかを参照します。または、"PROJCS", "GEOGCS" 等で始まる CRS のテキスト表現を参照します。Well-Known テキスト表現は OGC 標準ですが、自身による仕様書がありません。(ジオメトリ用とCRS用の) WKT の最初の記述は SFSQL 1.0 仕様書に見られます。